ほっと一息つける安らぎ空間として注目されているウッドデッキ。リビングの延長線として、いろいろな使い方ができます。そんなウッドデッキですが、屋外に置いておくと風雨や紫外線などにさらされることになります。耐久性が高く、使いやすい木材を選ばなくてはいけません。
ウッドデッキにぴったりなのが、かたく丈夫で腐食しにくい天然木のハードウッドです。耐久性の高さと高級感がある分だけ価格も高いと思われがちですが、ランニングコストを考えれば必ずしも高い訳ではありません。多くのハードウッドは約30年も長持ちしてくれますし、防虫・防腐剤を使ったお手入れも不要です。毎年塗装費がかかるソフトウッドに比べてハードウッドは購入時にかかる材料費以外はほとんど必要がないため、10年以上経てばそれだけでお得です。ハードウッドの中でもウッドデッキに向いているのはウリンと呼ばれる木材。この他、イペやセランガンバツなども安心して使えると人気があります。
そして、最近注目されているのが人工木材。プラスチックとウッドチップを混ぜた比較的安価なタイプと、耐候性に優れたAAS樹脂を表層部に使った樹脂木タイプの2つに分けられます。天然木材とは違って湿気を吸うことがないので、ウッドデッキが腐食する心配がありません。また、シロアリに侵されない、色あせしない、ささくれが出来にくく子どもやペットにも安心、お手入れしやすいといったメリットもあります。天然木材の風合いを感じたいという方もいるかもしれませんが、人工木材もどんどん進化しています。人工でありながら木材の風合いを感じられるようなものも続々と出ており、エクステリア業界でも流行しつつあります。
選んだ木材を問わず、ウッドデッキの寿命は表面の汚れをこまめに落とすことでグンと伸びます。お手入れの必要があまりない人工木材でも、使っているうちにどうしても汚れがついてしまうもの。木材の内部にまで汚れが入り込まないうちに、雑巾などでサッと拭き取るようにしましょう。
ウッドデッキがあるだけで、今までの住まいが一気に快適になります。木材選びの段階からしっかりと考えて設置しましょう。